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『由加里6』
『由加里6』

「ひどい!何だろう、これは?!」
翌朝、由加里は鏡に映った自分の下着姿を見て、思った。黒いボンデージ風の下着は、あきらかに、13歳の少女には似合わない。少女は、身長は155センチで、平均からそれほど低いわけではないが、そのほっそりした肢体は、年齢よりも一つか二つほど下に見える。
「恥ずかしい!」
由加里は思わず目を覆った。その日は、彼女にとって大変な問題を抱えているのに、さらに困難を抱えるなどと・・。
 
 こんな姿で登校するなど、例え、いじめられてなくても、耐えられないことだろう。制服の下に、こんな恥ずかしい服を隠して、どうして、友人たちと笑っていられるだろう。そもそも、由加里はそのような身分ではないのだが、クラスメートから蔑まれているゆえに、こんな体を学校に持って行かねばならない恐怖は、常人の想像を絶するのである。

「由加里、遅れるわよ、はやく朝ご飯をたべなさい!」
「わかった、いまいく」
なんて、脳天気なんだろう、娘がこんな目にあっているのに、平気な顔で学校に送り出せる。親ならば、子が黙っていてもわかるはずでしょう?どれほど、子が苦しんでいるのか?どうして、わかってくれないのよ!
 由加里は密かに母親に抗議した
しかし、そんなことはオクビにも出さずに、家を出た。
「由加里、あさご飯たべないの?!」
母親は、脳天気にそう言うだけだ。

 由加里は、絶望的な心持ちで、登校した。気のせいか、通りすがる知らない子まで彼女を嘲っているように思えた。

--―――こんなこと思ったらだめ。きっと、三年生になってクラスが変わったら友達になれるかもしれないもん。

 根拠のない楽天的な未来。しかし、それはむなしいだけだった。もしかして、三年生になってもいじめられ、はては、高校に入ってからもいじめられるのではないか?もう、彼女には友達なんかできないのかもしれない。
 まさに絶望。絶望。どのように考えても、由加里に明るい未来など想像できなかった。
学校が近くなって、由加里のクラスの子たちとも出会うようになる。みんな、彼女を見ると一様に、見下した態度を取る。そして、クスクス笑って去っていく。
「・・・・・・・」
由加里は、それを意に介さないフリをして、教室を目指す。しかし、その実、同級生の冷たい態度の一つ一つに、傷ついているのだ。それは彼女自身にすら気づかれていない部分があるにちがいない。
 
そして、何よりも制服の下には、あの下着が隠されているのだ。それがバレたら・・。みんなの視線は、制服を透して見ているようにすら思えた。
「やらしい!何、あいつなんて恥ずかしい下着をしているのかしら」
「あいつ、変態だったんだ、もう処女じゃないんじゃない?」
クラスメートたちが、ヒソヒソとうわさ話をしている。由加里は、聞こえないぶん、その内容を勝手に想像してしまう。由加里は思わず耳を覆った。
 
 そうすると、ますまず、陰口はひどくなる。クラス全体が、絶えず、由加里の一挙一動を監視しているのだ。それは授業中も続く。一時間目は、国語である。担当教諭は、生徒に全く興味を示さない大久保である。彼は、一端黒板にチョークを走らせると、背後を見ようともしない。すなわち、それほど大きな声で騒いだりしなければ、好き放題というわけである。

 生徒たちは、勝手にそれぞれ漫画を読み、仮眠を取る。中には、弁当を広げる生徒もいる。だから、由加里への口撃もしほうだいという、わけだ。相変わらず、それを無視していると、後ろから蹴られたりもした。いじめは、あきらかにエスカレートしている。

どうにかしないと。由加里はパニックの中、考えた。そのせいで、まったく眠れなかった。思考が過熱すると、自慰にふけっていた。いじめのせいで、こんなことをするようになってしまったとおもうと、クラスが恨めしい。しかし、いまはそんなことを言っている場合じゃない。
 
すぐに体育の授業が始まってしまう。由加里が考える時間は、どんどん無くなっていく。
---------―――一体、どうしたらいいのだろう?完全なる孤立無援の中、ただ無駄に時間をすごすだけだった。
 
体育の授業がはじまると、考えるどころではなくなる。わざとボールをぶつけられたり、誰にも仲間に入れてくれなかったりする。ストレッチなどをするときは、数人のグループに分けられるわけだが、当然のごとく彼女は村八分にされる。
 
 この体育教師は、自分の思うとおりに授業が進まないことを何よりも嫌う。すると、その理由である由加里を激しく責めるというわけだ。実際、何が起こっているのか、知っているのか知らないのか、由加里をひどい言葉で罵る。
 ただ、彼の関心事は、生徒たちが自分の駒のように思う取りになること、だけなのだろう。
「す、すいません・・・」
ただ泣きべそをかく由加里を、クラスメートたちは悪意を込めて嘲笑う。今のところ、それを先導をしているのは高田だった。あの海崎照美は、ただ静観している。何かを計っているかのように見えた。鋳崎(いんざき)はるかは、ただ照美の側に侍っているだけである。
 
 その時、高田が投げたボールが由加里の頭を直撃した。バスケットボールである。相当の大きさがある。それがハイスピードでぶつかったのである。由加里は、嘲笑のなか、倒れ込んだ。
「何やってるんだ、オマエ、運動部だろう?さぼってるんじゃないのか?走ってこい!校庭10周だ」

 おそらく、この教師はすべて知っているのだろう。その上で見て見ぬフリをした。香奈見はそれを見て人生の生き方を真剣に考えていた。いわゆる、身の振り方、というやつである。惨めに体操服を汚して、クラスメートに罵られながら、走り出す由加里。
 
 そこに、学ぶべきことがあるとかってに確信していた。

 香奈見は、それを無感動に見つめていた。
さて、授業が終わると、由加里は教師に呼びされた。しかし、体育準備室にである。そのために、第一のもくろみは崩れてしまった。それは、みんなに付いていくというもくろみである。
高田は、別れ際、ぼろぼろになった由加里の耳に、小声で囁いた。
 「これが最後のチャンスだよ」
由加里は、体育準備室で、陰湿な叱責を浴びせられながらも、その言葉が頭の中を巡っていた。
「おい、聞いているのか?オマエは成績は優秀みたいだが、根本的なコトがなってないみたいだナ、わかるか?」
「・・いえ、わかりません」

 由加里の消え入りそうな声を聞くと、あからさまに軽蔑の目を向けた。その目はドンヨリと濁っていた。目は血走っている。目の淵の血管が気持ち悪い。
「だからだめなんだよ、おまえは、人間としての根本的な部分が抜けて居るんだよ、これは救いようがないナ、オマエみたいのを、カタワって言うんだよ。よく憶えておけ!!それにしても、おまえ、どうしてそんなに汚れてるんだ、ちゃんと洗っているのカ」
 
 とても教師とは思えない言葉の数々、由加里は無視しようとしたが、どうしても心の根本にまで突き刺さってくる。するとおかしなことに気づいた。精神が限界を超えようとすると、股間がポッと熱くなるのである。触れたくてたまらなくなる。
--――違う、私こんな変態じゃない!
許されて、廊下を歩いている最中、由加里はそんなことを考えていた。しかし、大変なことに気づいた。それは、自分の教室間近にさしかかったときのはなしだ。
 
 そうだ、遠目に体育館の裏を見てみればいいんだ。どうして、こんなことに気づかなかったんだろう。それで、いなければ、もどればいい。
しかし、その時、多賀に呼び止められたのだ。
「おい、西宮じゃないか」

由加里は、まだ体操着を着ていた。
「誰もいないんだが、どうしたんだ」
困惑した多賀が教室の前で、立ち尽くしていた。
----――終わった。と由加里は思った。教室にはもう、誰もいないのだ。体育館の裏で屯しているにちがいない。みんなを裏切ってしまった。そう思った。たしかに、暴力的な多賀には、由加里もいい印象を持っていなかった。しかし、ボイコットなどという手段が最良とはとても思えなかった。

「人間として、根本的なことが欠けているんだよ」

何故か、体育教師の言葉が頭に木霊する。それは徹底的に真実のように思えた。
「ううう・・・」
思わず、由加里は腰を曲げて泣き出してしまった。
「ど、どうしたんだ?西宮、まあ、入れ」
「・・・」
由加里は、絶望のなか、ひとりで授業を受けるしかなかった。
 その時、少女の股間はほんのりと熱くなって、いた。しかし、完全に追いつめられた少女は、そのことにすら気づいていなかった。
「オレは、教室から出ているから、はやく着替えろ」
表向きだけ優しい多賀の声など、由加里の耳には響かなかった。
ただ、惨めさだけが支配していた。
 教室にはだれもいないのに、恥ずかしい下着を見られまいと、ハイスピードで着替える。
そんな最中にも、大粒の涙が床に零れた。
 結果、由加里は、一対一で多賀とすごすという栄誉を担ったわけだ。
しかし、月桂冠の報いは、どれほどか。それは、これから、この美少女が身をもって知ることだった。

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