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主人公はu15の少女たち。 主な内容はいじめ文学。このサイトはアダルトコンテンツを含みます。18歳以下はただちに退去してください。
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『由加里 向丘第二中学、2年3組 名簿1女子18名』
『由加里 2年3組名簿、その1』
『由加里21』
女子18名
青木小鳥
麻生珠美

鋳崎はるか・・・・・・・準主役

<海崎照美・・・・・・・・・準主役
海原ゆき
金江礼子
工藤香奈見
佐藤こあら
猿渡百合絵
鈴木ゆらら
高田あみる
西宮由加里 ・・・・・・・・・主人公。
似鳥ぴあの
原崎有紀
藤崎さわ
穂灘(ほなだ)翔子
真野京子
水崎ゆらら


テーマ:萌え - ジャンル:アダルト

『由加里 95』
 
 「ぁあ・・・や」
 自分よりもはるかに劣る、あるいは、そのように見なしてきた相手に性的な慰めを受けるという恥辱に我慢できずに、ゆららの手を解こうと思ったが、もしも、そんなことをしたら友人として彼女を失ってしまうのではないか、由加里はそれが怖くて何も出来ずに、恥ずかしい局所を晒すだけだった。
 しかも、照美に縛られた縄じりまでが、顕わになってしまいそうだ。曰く、自分の性器になお、ゆで卵を挿入しているのは、彼女に対する恭順の証、いわば、奴隷の刻印のようなものだ。そんなものをこの小学生のような女の子に探り当てられるほどの屈辱がこの世の中に存在するだろうか。
 由加里は悶えるしかない。
「ぃや、いや、もう、やまて、ゆらら、ちゃんぁ・・・あ」
 しかし、口で拒否しているだけで、まったく説得力が感じられない。
 ゆららは、生まれてはじめて人を支配する悦びを感じていた。もっとも、いったい自分が何に対して快楽を感じているのか、それに対する追求はまだなされていない。
 それだけではない。ゆららにとってみれば保護者に比較されうる、照美とはるかのことである。

 二人の許可もなしに、このような行動に出ていることに、ゆららは自分でやっていることながら驚いていた。由加里は、赤ちゃんが愛情を求めるように、少女の愛撫を求めていた。
「由加里ちゃん、気持ちいい?」
「ぅ、ハアハア・・・・・はア・・・。」
 なおも性器の秘密を追求しようとしない。ゆららは、その秘密を知ってはいけないような気がした。知的な美少女の口から、ごく自然なかたちで、それを知りたいと思った。
「もう、もう、や、やめて・・・・・」
 しかし、口を裏腹に由加里の局所はお漏らし状態になっている。滑り気のある粘液が、ゆららの折れそうな手首まで濡らしている。非常階段の錆びた鉄板が、外灯に反射している。
 夜も深まっているとはいえ、このような場所で秘所を弄ばれている。それもゆららに秘肉を弄られているのだ。 そのような異常事態が余計に、少女を官能的な領域へと引き込んでいるのかもしれない。
「由加里ちゃん、好きよ、可愛い」
「な・・・」
 あたかも、妹に呼び捨てにされるような恥辱感に脳が浸される。しかしながら、圧倒的な孤独が知的な少女をして、ゆららの足下に跪かしせしめたのである。
「ウウ・ウ・・ウ・ウ、本当ぅ?わ、私が、すき・・・って?ゆららちゃん!?」
「本当よ、可愛い・・ふふ」
 いつの間にか、ゆららも興奮しはじめた。自らの股間が湿り気を帯びていることにすら気付かないくらいに、ランドセルの少女は行為にのめり込みはじめていた。
 だが、大腿に水滴が零れるにあたって、自らの官能を知った。
(嘘・・・・-?!)
 自らの股間をまさぐってみて、少女は驚いた。由加里以上に濡れそぼっていたからだ。
 このことを知られてはいけないと、直感的にそう思った。由加里のショーツの中に手を入れる。
「いや、ゆららちゃん、それだけは許して!」
「だめよ!」

 おそらく、生まれてはじめて他人の要求をはねのけた。由加里は大腿をきつく閉じようとしたが、その間隙をぬって少女の指は由加里の膣をじかにとらまえた。
魚の内臓に触れているような感触が掌ぜんたいに伝わる。
「一体、何を入れているの?由加里ちゃん」
「ぁぁアア・・!?」
「え?卵?ゆで卵!?」
 すこしばかり反動力のある柔らかい物質、紛れもない、その感触はゆで卵だ。
 激しく抵抗する隙を狙って、それを取り出してみる。まるで産卵直後のそれのように卵は濡れている。外灯に反射して妖しく光る白い球体は、ゆららの目に腐った真珠のように映った。急に由加里が汚らわしいものに思われたのだ。
 一方、由加里にしてみれば、乱暴に物体を取り出されたのだ、小陰脚やクリトリスに多大な刺激を受け、苦痛に近い官能を蒙ることになった。
「ぁぁぁあああぅ!?」
「・・・・・・!?」
 激しく震える少女。あきらかに絶頂を迎えているのだが。性に対する知識が乏しい少女には、巨大な海鼠が胎児を産んでいるようにしか見えない。
「きもちわるい・・・・」
「はあ、はあ、ゆ、ゆららちゃん・・・ひどい・・・!?うう・う・」
 両手で顔を覆って激しく泣きじゃくる。そんな由加里を見ているうちに、かつての自分を思い出した。
 
 卵を持ったまま由加里を抱き締めた。そうすることで、無意識のうちに由加里を優越したいという気持を内包しているが、本人はもちろん、それに気付いていない。
 由加里は泣きながら、しかし、どうやって卵を取り返そうかと模索していた。照美の怖ろしくもキレイな顔が光る。
 だが、手に届きそうなところにあったゆららという友人をも、取り返そうとしていた。もう、あのような孤独はもうご免だ。ひとりでもいいから、確かな友人がほしい。少しばかり、相手を傷付けても「ごめんね」の一言で回復できる友情がほしくてたまらない。
「お願いだから、そ、そんなこといわないで!ぇぇぇぇェェ」
「ゆ、由加里ちゃん・・・・・」
 思わず、立ち上がったゆららの下半身に抱きつく由加里。ゆららは自分の股間が濡れていることに気付かれるのではないかと、気が気でない。
 だが、自分の足下で泣きじゃくる小さな妹か愛玩動物のような由加里に、ゆららはまんざらでもない気持を抱いていた。そんな小学生のような少女の胸にとんでもないことが去来した。
「じゃあ、私のことお姉さんって呼べる」
「え!?」
 
 青天の霹靂のような言葉に、一瞬、知的な美少女は言葉を失った。もはや瓦礫となった都市が核攻撃を受けるようなものだ。
「ゆららちゃん」
「そうじゃないよ、ゆららお姉ちゃんよ。二人で会うときは必ずそう呼ぶのよ」
 ぐずぐずと泣き続ける由加里は、自分の顔をみることができないが、自分がとんでもないことになっていることを予想できる。
 既に選択の余地はない。
「ゆ、ゆららお姉ちゃん・・・・ウウ」
「可愛いよ、由加里ちゃん」
 暗がりの中でも、由加里は抜け目がなかった。それよりも、照美にたいする恐怖感がそうさせたのだろうか。思わず、落としてしまったゆで卵を摑むとポッケに入れる。そうしながら、なお、ゆららの下半身に身を委ねている。
 ゆららは、由加里の二重性について疑いもしなかった。ただ、可愛らしい女の子にしか見えなかったのである。そうすることで、かつて自分が受けた心のキズを癒していることにはさらに気付きようがなかった。
 そんな幼い少女に身を委ねることでしか、狂おしい孤独を癒す方法を由加里は見つけられない。まるで赤ちゃんが母親にもとめるように愛情を求めた。いつしか、小学生のような小さな膝を枕にして、猫のように丸くなっていた。
 言うまでもなく、とろけそうなほどに性器を濡らして喘ぎ回る姿は、単なる幼児となんら変わらない。
「かわいい・・・」
「ウ・ウ・ウ・・ウウウウウ・・ウ・ウうう?!」
 深海の底に身を沈めてしまいたくなる恥辱の中で、由加里はなおも官能の疼きを求めずにはいられない。秘肉を弄ばれながら、ハマグリを肥え太らせながら、知的な美少女はなおも啼き続ける。
 惨めだった。あまりにも惨めとしか表現できない。何と、この少女はいかに感情の渦に自我が巻き込まれようとも、心の何処かに理性の星が輝きをなくすことがないのである。換言すれば、脳内仮想RAMを維持しているようなものである。

 由加里は思う。簡単に狂ってしまえる人間は幸せだと、何処かの本で読んだのだが、それは鋳崎はるかが貸与した猥褻な図書の中に挟まっていたのかもしれない、その中に、発狂とはそもそも精神のブレーカーが下りたことを意味する、よって、完全なる自己保全なのである、とあった。
・・・・どうして、狂うことができないの!?
 消え入りたいほどの恥辱と惨めさに、由加里は思わず呻いた。しかし、口から出ることばは、それとは裏腹に、同級生に救いを求める言葉だった。
「はあ・・・ぁぁ、あ、ゆらら・・ゆららお姉さん・・ウウ・ウ・ウウ、うう、お、お願い、ゆ、由加里を嫌わないでぇぇぇえ・・・!」
 かつて、幼いころ、少女は一人称の代わりに「由加里」を使用することを母親にきつく戒められたことがある。 少女の自我の大部分はその時代に退行していたのである。
 だが、ゆららを実の姉である冴子と混同しなかったあたり、彼女が理性を維持している証左だろう。だが、この時、本質的な意味において、由加里は、ゆららを擬似的な母親と見なしていたのである。赤ちゃんがそうするように、被虐のヒロインは彼女に母性の片鱗を求めていた。

 危うく、「ママ・・」と発生しそうになった。
 それが、知的な少女の理性を完全に目覚めさせた。
「い、いや、ゆららちゃん!」
「・・・由加里!」
 由加里は、いや、ゆらら本人ですら予想できない事態が起こった。ゆららの平手打ちが少女を襲ったのだ。怖ろしく研がれた鎌が振り下ろされたように、知的な美少女は感じた。顔が半分に切り裂かれたような痛みを憶えた。
 その痛みと恐怖感は、彼女が置かれている筆舌に尽くしがたい恥辱を如実に表しているのだろう。
 一方、ゆららは、今の今まで由加里の性器を弄んでいた手を使ったのだが、自分がカメレオンのように変わってしまったことに、今更ながらに気付いた。
「ゆ、由加里ちゃん・・・・・私ったら」
「・・・・・・・・」
 声もなく泣き崩れる由加里に、小さな中学生は何もすることができない。ただ、呆然と見下ろすだけだった。その時、非常出口の向こうから、死に神の鎌のような女性の声が響いた。
「そこに誰かいるのですか?警察を呼びますよ」
「・・・・!?」
 その声を聴いた途端に、ゆららは脱兎のごとく逃げ出した。友人を見返える余裕もなく、ひと滴(しずく)を残しながら、非常階段を駆け下りると病院の外まで逃げ出した。その滴は、由加里への、いや、他人に対する嗜虐の悦びを生まれて始めて知った、いわゆる記念碑とでもいうべき液体だった。その液体の別名は愛液、医学的には、膣分泌液とも呼ばれるらしい。









テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

『由加里 94』

 看護婦、野上怜夏に陵辱された由加里は、その夜、鈴木ゆららと電話のやり取りをやっていた。午後十時をすぎて、すでに消灯時間となっていたので、密かに非常階段に隠れて行っている。
「ゆららちゃん、お願い、会いに来て・・・ウウ」
 既に、相手の都合を気遣う余裕はなくなっていた。知的な美少女の精神はそこまでぼろぼろになっている。
「・・・」
 ゆららは、時計を視て、一瞬だけ沈黙した後に諒と回答した。
 既に門は閉まっているので、裏門から入らねばならない。そこから非常階段が見えるとのことだ。
 因みに、母親は工場で夜勤のために家はからっぽになる。だが、突然、電話がかかってこないとも言い切れない。
「仕方ないか・・・・」
 少女は、手を洗うと夜の街に飛び込んだ。実は、さいきん憶えはじめたオナニーに耽っていたのである。少女にとってみれば、それは怖ろしい秘密だった。偶然、入浴中に性器の周囲を洗っているうちに不思議な感覚に気付いたのである。

 性器の特定の部分を刺激すると気持ちいいことを憶えた。いや、最初は、それが快感であることにすら知らなかった。ただ、少し触れるだけで全身が震えるような気がする。それは今まで少女が感じたことがない感覚だった。 苦痛でもなければ、単純に気持ちいいわけではない。
 さらに不思議なことは、自室で触れているとしだいに局所が湿り気を帯びることだった。怖い物見たさで鏡に自分の股間を写してみた。母親に気付かれないように、まっくらな部屋で少女は懐中電灯の明かりを頼りに、局所を調べた。
 すると、尿が排泄される穴とは別の穴があり、あるいは、豆粒のようなものが存在して、そこが苦痛でもない、 あるいは、単純な快感でもない、そんな奇妙な感覚の源泉であることを知ったのである。その時は、母親が呼ぶ声に邪魔されてその時点で終わってしまったが、それから定期的にこの行為に耽るようになった。
 そして、それが快感に変わるのは時間の問題だった。だが、本当におそろしいことはオナニーの最中に起こった。それは、自分が悶えているとき、特定の映像が浮かんでくることだった。

 教室で、高田や金江たちにいじめられている映像が決まって、少女を襲うのだった。惨めな慰みものになっている、そんな自分が、得も言われぬ快感と同居するのだ。
 夜の街を自転車で走っていると、さきほどまでいじめていた性器の辺りが刺激されて、なお自慰を続行しているような気分に陥る。
「ウウ・ウ・ウ、あ、あ!!」
「危ない!何処を見ていやがる!!」
 怒鳴り散らしてきたのは、トラックの運転手ではない、高そうなスポーツカーである。こんな時間のためにゆららを怒鳴った男の顔を確認したわけではないが、いわゆるイケメンと呼ばれる優男のような気がする。
「痛ッ・・・・!?」
 
 危うく転ぶことは免れたが、大腿をハンドルにしたたかに打ち付けて、苦痛に眉を顰める結果となった。
 性的な官能など何処かに飛んでいってしまった。
 とにかく、病院まで急がないといけない。さらに自転車を漕ぐと、病院の裏口が見えた。同時に非常階段が見える。相当大きい病院だが、裏口はそんなに大きくない。
「気持ち悪いな・・・・」
 ゆららの感想通り、まるで廃病院を思わせる外観は、肝試しにでも使われそうな不気味さを醸し出している。しかし、今までそんな趣向に誘ってくれる友人がいなかったことも、また確かなことだ。それを思うと別の意味で寂寥感に胸が痛む。
「海崎さん、鋳崎さん・・・・・」
 つかさず、新しい友人の名前を呪文のように繰り返してみる。ファーストネームで呼んでいいと言われているのに、そんな風に読んでいることじたい、心の奥底では信用していないのだが、表層意識は自分の中に取り込もうと何とか努力しているようだ。
 桃の誓いだったか、自分の知らないことを幾らでも知っているあの人たちの庇護を受けられるならばなんでもできるような気がする。もう、以前のような身分にはけっして戻りたくない、何としても!

 非常階段に近づくとゆららは、すすり泣く声を聞いた。幽霊かと怖れたが、すぐに西宮由加里だとわかった。
知らない人間が見たら、10人のうち、9人がこの世のいきものだと見なさなかったにちがいない。それほどまでに惨めったらしく見えた。
「ゆ、ゆららちゃん!!」
「ゆ、由加里ちゃん、危ない!」
 ゆららを認めた瞬間に、立とうとした知的な美少女は危うく階段から転げ落ちそうになった。だが、すんでのところで、ゆららに受け止められた。小さな身体で由加里を抱き締めた。その身体は驚くほどに冷たい。夏を予感させる生暖かい夜なのに、少女の身体は雪道を何時間も歩き続けたかのようだ。
「とにかく、座って」
「ウウ・ウ・・ウ、うん」
 ゆららの腕に冷たいものが落ちた。雨が降り出したのかと思ったが、由加里の涙だった。携帯の照明で彼女の顔をみようとする。
「ぁぁ、み、見ないで、こんな顔、いや」
 さらに激しく泣き続ける由加里の横に座ろうとする。身体が密着すると、彼女の哀しいきもちが伝わってくるように思えた。
「友だちなのに?」
 ゆららの何気ない一言が、さらなる号泣を呼ぶとは想像できなかった。
「と・ともだち?ぁ・・・ウウウウ!!」
 惚けたようにそう言うと激しく泣き出した。膝に顔を埋めて身体を尋常ではない動きで振動させている。これが煌びやかだった西宮由加里だとでも言うのだろうか。たくさんの友だちに囲まれて、きら星のように輝いていた知的な美少女だとでも言うのだろうか?

 ゆららはふいに優しい心に自我を委ねようとした。しかし、次の瞬間には、ふたりの恩人を思い浮かべていた。
(ここで怪我をさせるわけにはいかないのよ!新学期までに登校させないと!)
「ゆららちゃん、お願い、助けて・・・・ウウ・ウ」
「由加里ちゃん、私だけじゃないよ、クラスのみんなが味方だよ。もう大丈夫、いじめられないって」
 誰かに対して「いじめられている」という言葉を使うのは優越感を伴っていたが、まだ、彼女はそれを意識していない。哀れなことに、この小学生じみた少女は、優越感という概念そのものが理解できないのだ。
だが、それを罷り成りにも経験しはじめている。もっとも、それを意識したとき、彼女の優しすぎる感性は途方もない自己嫌悪に陥るだろうが、それはまだ先のことである。

「これ以上、ウウ・・うう、この病院にいたら、ウウ・・殺されちゃうよ!助けて、友だちでしょ?」
 由加里は、阿鼻叫喚の地獄に叩き落とされた亡者のように、泣き叫ぶ。経験者であるゆららはぴんときた。
「由加里ちゃん、まさか、病院でもいじめられているの?」
「ウウ・ウ・・ウ・うう?!」
 一体、どういう関係性で病院という場所において、いじめという現象が起こりえるのか、ゆららは訝ったが、院内学級というものがあると聞くので、あり得ないこともないと勝手に納得した。
 由加里は、一方、自分がいじめられていることを認める、そんな劣等感を抱いたことが亡かった。誰からも愛され、尊敬されている、少なくとも、彼女じしんはそう思って疑ったことがない、そのような彼女からすれば想像以上に屈辱なのだ。
「・・・・」
 黙って首を振った。夥しい涙が宙を舞う。その一粒、一粒に、ちゃんと温度があって、由加里の哀しい気持が溜め込まれていると思うと、ゆららはたまらない気持になった。しかし、同時に、先ほど書いた優越感、それは嗜虐心にちかいものだったかもしれない、そのようなきぶんを高揚させたのである。
「・・・ウウ・ウ・・ウ・!!」
「・・・??」
 さらに由加里が身体を密着させてくる。滑り気を残した性器がよじれる。ぐみゅという音が彼女の耳にまで達するかと思うと、顔が紅潮する。
「ど、どうしてこんなことに・・・・ウウ」
「どんなことをされたの?誰に?」
 まさか、事実を打ち明けるわけにはいかない。だが、都合のいい作り話も浮かんでこない。自分から呼び出しておきながら、急に横に座っている小学生のような同級生が憎らしくなった。
「お、お願いだから、それ以上、聞かないで!」
「ねえ、由加里ちゃん・・・」
 ゆららは、自分からその小さな身体をすり寄せてみた。
「うう・・」
 まるで熟れた柿のように柔らかかった。これ以上、すこしでも力を入れたならば、簡単につぶれてしまうかのように思われた。だが、ここで力を抜くわけにはいかない。
だが、どうしてそんなことをしようと思い立ったのか、今でもわからない。鈴木ゆららという少女が生きてきた歴史のなかで、とうてい考えられないほどに大胆な行動だったのだ。
「由加里ちゃん、ここに触れるとヘンな感じになるって知ってる?」
「きゃ・・・」
 おもむろに股間を触れられた知的な美少女は、幼女のように呻いた。
「いや・・な、何を?!」
 咄嗟に何が起こったのか、自分の身体が何に触れられてどんな反応したのか、全く理解できなかった、いや、理解したくなかった。自分よりもはるかに劣ると無意識のうちに見なしていた相手に慰められている、いや、それ以上の行為をされようとしている、その事実に、少女じしん、気付かなかった自尊心が悲鳴を上げたのだ。
「さ、触らないで・・・・・」
「え?濡れてる・・・・それに、何か・・・何?これ」
 ゆららは、下着の上からでもわかるくらいに、由加里の性器は濡れそぼっている。そして、その中に何かが入っていることにも気付いた。
 この小さな女の子に、下半身の恥ずかしい秘密を知られてしまう。照美によって、見えない鎖に縛られた汚らわしい器官が丸見えになってしまう。
「お、お願いだから、もう、やめ、やめ・・・ウウウ!?」
 由加里の抵抗は明かに形だけに、小さな女の子には思えた。しかし、それは自尊心の最後の砦であることには気付きようがない。幼女のように泣き壊れる同級生の内心などに思いを馳せる余裕は、当のゆららにもなかったのである。
 憶えたばかりのサディズムの悦び、それを悦びだとみなすだけの精神が発達していなかった。
 「ぁぁあぅ・・・ぁぁ、ゆ、ゆららちゃん」
 夜、小鳥が囀る。
 誰もそれを聞かない。


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