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『凶状持ちの少女、あるいは犬~新しい飼い主1』

 「かわいいな、ねえ、伯母さん、どうしてカーディガンで隠してるの?」
「柿生、伯母さん、忙しいから話はあとにしてほしいんだけど、あんたのお母さんのところにも寄りたいし・・」
「じゃあ、乗せてってよ!」
 先生が何故に素っ気ない態度を、柿生と呼ばれた姪に示すのか、少女はベールの中で固唾をのんで待っていた。
あたかもこれから百叩きにあう罪人のような気分だ。時代劇は好きでいつのテレビで視聴していて、最近は数少なくなったのを残念に思っていたほどだ。番組名は忘れたが定番の時代劇で、罪人が順々に刑罰を受けるシーンがあったが、実際に叩かれている本人よりも待っている方に少女は注視していた。
当時、すでに学校ではいじめられる身分に墜ちていたが、ちょうどいじめが頂点に達したときで、ほかのクラスのいじめられっ子と同時に辱めを受けることがあった。目の前で彼女が殴られたり、唾を吐かれたりするのをみると、過去の同じような体験が由来しているのか、彼女自身も同じ目にあっているような気分になったものだ。
それゆえに罪人の気持ちがわかったのである。
 さて、べつにみずなの前で誰かが痛めつけられているわけじゃない。しかしこの柿生と呼ばれる女子高生を見て、そんな風に感じるのはどうしたことだろう?伯母に似てかなりの美貌である。一族の血というものを争えないようだ。いつの間にか彼女の二人の友人はいなくなっていた。彼女たちと一緒にいたときは好意を持てずにいたが、一人になると不思議なことに何かが輝きだした。この人ならばいっしょにいてもいいと思える。
 先生も、二人がいなくなったとたんに態度をかえた。
「じゃあ、後ろの席に乗りなさい」
「ねえ、伯母さん、この子を抱いて後ろで座っていい?」
「事故が起きたときシートベルトの方がはるかに安全なのよ・・・仕方ないわね」
 文句を言いながらもベルトを外し始めた。そして柿生が抱き上げるとなぜか声を荒げた。彼女が、みずなを可愛がる暇も与えずに車の中に入るように急かした。
「変な伯母さん・・え?この子って・・まさか」
 車上の人になって、改めてみずなの全身を視界に収めた柿生は、黄色い声を上げた。しかしさきほど友人たちと一緒に出した、どこか演技めいた軽い声とはどこか違う。
「この子って、あの指名手配されてた・・・」
 みずなは女子校生の制服を地肌に感じながら、その言葉に驚いた。この世界では犬が指名手配されるのか?
「わかったら、カーテンを閉めて・・」
 ガムを口に放り込むと、先生はエンジンを踏み込んでハンドルを回す。
「もしかして、殺処分しなくてすんだの?」
「そんなところだ。名前はわかってるわね」
「カコ、カコちゃんっていうの?」
 おそらく神は似たような容器をこの二人に与えたにちがいない。中身が違うとこれほどまでに外見が異なるものか。姪は、とても女子高生、少なくともみずなよりも年上とは思えない容貌を少女の目の上で晒していた。大きな瞳には涙すら浮かべている。
 「この子、本当にかわいいね」
 先生の声がかぶさる。外形と同じように声質もかなり近似値を示している。
「怖くないのか?」
「どうしてこんないい子にあったことないよ」
 女性獣医はとつぜん話題をかえた。
「まだあの子たちと付き合っているの?」
「ちゃんと仲直りしたって・・・・伯母さんも心配性なんだから」
 みずなは、女子高生に抱かれながら自分に近いものを制服越しに伝わってくるのを感じた。中の肉体が泣いている。どうしたことだろう?変な言い方になるとおもうが、匂いが落涙しているのだ。少女は人間だったときに何かの小説で読んだことを思い出した。
 犬は感情表現を匂いで行う。
 しかしこの女子高生が人間であることは明白だ。もしかしたらその小説の記述は、哺乳類はすべからく匂いでコミュニケーションするとすれば正解なのかもしれない。人間が弁物の霊長だという考えは人間の驕りなのかもしれないと思えてきた。
 おそらく人間にも備わっていた能力なのかもしれないが、文明のせいで退化してしまったのかもしれない。
 哲学思考は、しかし、少女の性器に忍び込んできた女子高生の指によって途絶されられた。どうやら、この世界では犬を可愛がる方法としてごく普通の方法、いわば、かつて自分がいた世界では、当たり前に犬の頭を撫でていたように、彼女は自分に対して愛情表現を行っているのだろうな。
 もしかしたらあの犬たちは迷惑だったかもしれない。いつもの街角で少女が近づくとしっぽを振って近づいてきたが、本当は慕われていなかったのかもしれない。ただ、何等かの欲求があって接近してきただけ、ということもありうる。自分ははたして犬たちを一個の存在として扱っていただろうか?
 ひっしに哲学思考を脳に強制することによって、官能から逃げようとする。
「この子、ものすごい濡れるよ、とてもさみしかったんだ」
「・・・・・・・」
 柿生は、顔を近づけてくる。
 本当に彼女は自分が好きなんだ。身体に押し付けてくる鼻梁から伝わってくる匂いがそう言っている。もしかして自分が犬になったのならば匂いによって意思を発信することができるかもしれない。受信はできるのだ。しかしどうやればいいのだろう。
 せいぜいで、くぅおんくぅおんと悲しい鳴き声を上げるだけだ。
「伯母さん、この子、悲しんでるよ、具合が悪いのかな?」
「私は腐っても獣医だよ」
 たまたま信号が赤を告げていたので、先生は背後を注視する機会を得た。彼女の冷たいまなざしはやはり獣医のものだ。人間の医師とそれほど変わるものではない。
「柿生、私たちがいじめたと言いたげな顔ね。獣医になるためにはどれほど、動物好きの魂を殺さないといけないのか、獣医大に行った人間じゃないとわからないわよね・・」
「そんな風には思わないけど・・・この子、ものすごいふるえてる・・」
 少女の胸もとはとても温かった。彼女は、胸を押し付けてくる。少女は涙を内に流していた。自尊心よりも何よりも、この温度をこそ求めていたのだ。教室にいるクラスメートは当然のこと、とたんに過った眞子の横顔は意識の力で無意識の底なし沼に押し込めて、家族たちすら少女が学校でどんな目にあっているのか、想像すらしてくれなかった。昔と変わらずに楽しくやっていると疑っていなかったのだ。

 車が到着したのは、桐野獣医と銘打たれた、小さなクリニックの前だった。小ぶりな建物だが、建築家の品の良さが見る人に伝わってくる。
 玄関には診療終了のプラカードが掲げられているが、先生はノックもせずに入ろうとする。しかし柿生がみずなを抱いたままぐずぐずしていると、踵を返して叱った。
「はやく、中に入りなさい。見られたら、どうするの?!」
 先ほどよりも厳しい言いように、女子高生は身をすくめる。
 中に入ると、あきらかに二人の血縁者であるという顔の女性が、服を白衣を脱ごうしているところだった。
「あいにくと、診療は終わったんでね、緊急でなければ明日にしてもらいましょうか」
「このキレイな顔に住んでいる虫のクリちゃんが病気で、ぜひとも先生に観ていただきたくまかり越した所存で・・」と美貌を先生は差し出す。
 どこの家の姉妹や兄弟でもそうだが、その家、あるいは個人同志に特異なやりとりがあるもので、部外者にとってみれば単なる漫才にしかみえない。しかしながら、少女は、それを見せつけられると、思わず自分の妹や家族のことが思い出されて、思わず涙が眼窩に溜まっていくのだった。
「冗談は置いて、置いて、だ」
「冗談じゃないぞ、柿生、だれでも人の肌には微小な虫が住んでいるんだぞ、柿生、あんたの顔だって例外じゃない」
「桃子、いつまで続けるつもりかしら?」
「最初に始めたのは姉貴だと思うが、私が生まれた日にね、それはともかく、本題に入ろうか」と言って、みずなを姪から渡されると、姉に渡した。
「カコ、今度、新しく来た子だ」
「マンションで飼うつもりなの?プラナは難しい犬だけど?」
 診療台に上げられたみずなは、かつて先生がしたような、いわゆる医師の冷たい目でくまなく身体を調べられた。
「ゥクぅあぁあ・・ぁ」
 やはり、性器への侵入は避けられなかった。この世界においてはどうするにしても、人間の犬へのアプローチはこれなしにはありえないようだ。しかし思わず腰が抜ける。ゴム手袋と装着した指は、性器がそれに吸い付くようでより大きな刺激が襲ってくる。
「ふうん、小陰脚、陰核、大陰脚、いずれも問題なし。予防注射を打つから、ちゃんと支払ってよ」
「あのなあ、姉貴、もう気づいてるんだろ?」
「なにが?」
 先生の声に促されるように周囲を見回すと、みずなの目に飛び込んできたものは、少女に瞬きを忘れさせるくらいの衝撃を持ち合わせていた。
 それは少女がよつんばいにさせられた格好を、正面と横からそれぞれ映した写真だった。殺傷事件を起こした犬という記述が、みるひとに緊急注意を促している。それはいいのだが、あれはあきらかに犬ではなく人間の女の子ではないか?だれも疑問に思わないのか?集団で渡れば赤も怖くない、という言い方はいじめを一言で表しているというが、しょせん、どんな荒唐無稽なことでも多数派になれば、それが真実になるのか?この世界すべてが寄ってたかって少女をいじめているような気分になってきた。
 先生は、そういう空気の片棒どころか、主柱を担いでいるような顔して言った。
「姉貴も人が悪いな、何もかもわかってるくせに」 
「どういうつもりなのかわからないが・・・・」
 この病院の支配者は、薄氷が覆う川を歩いて渡るように、何かを確かめながら口を開いたが、妹がその口をふさいだ。
「そこまでわかってるなら、何も言わないでくれ」
「わかったわ、あなたがそこまでいうなら、お姉さんは何も言わない」
 注射の用意をしながら、彼女は言い終えた。
 だが、すぐに気が変わったようで、奥の部屋に行くべく背中をむけた妹に言葉を投げかけた。
「そうだわ、月に一回くらいここに連れてきなさいよ、桃子。お姉さんの修士論文は犬の凶暴性について、だったこと忘れないでね」
「ああ、わかった」

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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