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『兇状もちの少女、あるいは犬~プラナ3』
 
  柿生の言葉がみずなの心を多少なりとも柔らかくしたのは事実である。だから身を固くしながらに身体をこの女子高生に任せることにした。
「こんなに身体を固くしちゃって、カコったら・・・」
「じゃ任せるわ、プラナを散歩に連れていくから、よろしく好きに食べ物を漁っていいからね」
「伯母さんたら、まるで犬みたいに」
 みずなは、柿生が無理に笑い声を出したのがわかった。背中というか、尻を彼女の方向に向けているために表情は見えないが、眉間に皺を寄せていることは容易に想像できる。とたんに不可思議な親近感を覚えた。
 振り返ってみると女子高生と目が合う。とてもかわいらしい容貌というよりほかにない。同じ血族とはいっても、桃子を単純にソフトにしたという感じではない。ただ美人という大まかなカテゴライズならば同じ箱に入れてもいいだろう。
 もしも、みずなが同級生ならば同じクラスになった初日に友人として立候補したい相手だろう。おそらく友人に事欠いた体験がないにちがいない。それは彼女だけの印象ではなくて、100人の同じ年頃の少女にきけば、90人以上は彼女の意見に賛成するであろうと、思われるほどの美少女である。
 そんな美貌を陰鬱さが影を添えている。しかし、みずなの身体を洗う手はあくまでも優しく、彼女の動物への愛を暗示しているかのように思えた。むしろそれゆえに痛々しい。少女は何とか話しかけようと試みるが言葉はまったく通じない。おそらく、わんわんとしか聞こえないのだろう。
 それでも、しつこく続けていると、やがてしくしくと泣きはじめた。そして、わけのわからないことを言い出したのだ。
「柿生はねえ、不合格だって。不合格になると次の日は誰にも口をきいてもらえないんだよ。せっかく頑張ったのにね、みんなが楽しんでもらえるように・・・・・」
 まるで臼で穀物を引くような重々しさで言葉を、柿生は発していく。それはわかるが、それだけでは何のことなのかわからない。
 少女は涙を流しながらも、洗いが終わって、シャワーによる注ぎ、そして、ドライヤー、それらの手順はキビキビとこなしていく。その姿が痛々しくて、たとえ言葉にならなくても思いを音声化する作業を止めようとはしない。
「カコは優しいね。私のこと、嫌ったりしない・・だけど、柿生は学校で嫌われてるんだよ。だから、みんなを喜ばせなさいって・・・」
 嗚咽のせいで言葉が途切れ途切れになるが、その断片を突き合わせると、みずな、彼女の実体験を含めてきわめて合理的な結論を出した。この女子高生はいじめられているにちがいない。
 みずなにできることはなんだろうと、考えたが、言葉がいっさい使えない以上、できることは吠えることと、目を絶対に逸らさないことだけだった。自分はあなたのことを思っているのだと、目を通じて送ることだけを念じた。プラナもそれに近いことを言っていたような気がする。
 伝わったのか、伝わらなかったのか、柿生は乾かせたばかりのみずなの身体に顔を埋めてきた。
「辛い、死にたい・・・どうして、みんなに認めてもらえないんだろう。きっと、柿生がが悪いのよね・・・」
 違うよ、違うよと少女は叫んだが、犬の身となった少女にはそれを伝える術は完全に奪われていた。
 さらに女子高生の独白は続く。
「今日は、ねえ、みんなに喜んでもらおうと精一杯のことはしたのよ、友達がくれたアドバイスにも従ったし・・・」と柿生は携帯を見せると。
「・・・・・?!」
 そこには、制服姿の少女がスカートを振り上げて笑っている画像が液晶画面に映っていた。まちがいなく、柿生自身であって、そこは彼女が通っている高校の教室だろう。
「朝、学校についたらね、あらあ、柿生ったら、パンティを履いてくるのを・・忘れちゃいました・・・・って大声で叫びながら、こういう格好をするの、どうやら声が小さすぎたみたい。それに本当にうれしそうじゃないって、男子に言われちゃった。放課後、みんなで私を採点するの・・・・」
 「ヒィイイ?!」
 とつぜん、股間に異物感が広がってきたので、思わずみずなは声を出してしまった。彼女の指が局所に突入してきたのだ。この世界における犬に対する人間の、当然の愛情行為である、らしい。
 しかし、敏感にみずなが拒絶したことを覚ると指を引っ込めて、さきほどよりもずっと激しく泣きはじめた。
「ご、ごめんね、まだ柿生はあなたのお友達になっていないもんね、まだ合格点をもらってないもんね、こんなことしてごめんなさい・・・・」
「柿生さんはもしも、あなたが望めばの話だけど、友達だよ!」
「心の中でもっと強くイメージしなさい。そうしないと伝わらないよ、もしも柿生を思う気持ちがあるならば・・・・」
「え?プラナ?散歩中じゃ・・」
 彼女たちが帰ってきたと思ったが、帰宅を知らせるブザーは鳴っていない。すぐにプラナとの会話によって数キロ離れた先であっても犬同士ならばコミュニケーションが匂いによって可能なことを思い出した。きっと、自分はそれをやっているにちがいない。
「柿生さん、そんなの絶対におかしいよ。みんなが間違ってるんだよ!あなたは悪くないわ」
 柿生は両手で顔を覆って泣き崩れている。みずなは、どうにかして腕と腕との間に生じた狭い空間に顔を突っ込んで、彼女の顔に近づくべく努力をする。息苦しいが、少女から伝わってくる哀しみの量はただ事ではない。このまま返したら自殺しかねない。なんとか潜り込もうとする熱意が、女子高生が作った壁を取り払ったようだ。涙でぬれた美少女の顔が視界いっぱいに飛び込んできた。
 みずなは自分に対して、「自分は犬だ。犬ならばすべきことをする」と暗示をかけた。すると、身体が勝手に動いた。少女は柿生の顔に舌を伸ばしていた。
「か、カコちゃん?!ウウウウ・・・・あ、ありがとう・・・・」
 彼女の頬がすべすべなことが舌を通じて伝わってくる。自分の行為が細やかな幸福感をもたらしていることもわかる。自分の気持ちはどこまで伝わっているだろうか?
 
柿生はドラッグをやっているような恍惚の中にいた。
 カコを抱いていると、まるで人間の友達と一緒にいるような気がする。いつまでもこの子と一緒にいたいという思いが身体を貫く。相手が犬とはとうてい思えない。これほどまでに自分の感情の機微を読み取って、それだけでなく返してくれる。こんなことは人間の、両親や伯母ですらなかったことだ。
 自分はきょうだいもなく、大人ばかりの間で育ったから、かもしれないが、同級生と交わるのが幼いときから苦手だった。それゆえに常に隣にいた動物だけが彼女の友達だった。この年齢になるまで幾多の動物の生死と付き合ってきたが、これほどまでにいつまでも寄り添っていたいと思うことはなかった。どうしても自分の家に連れて帰りたくなった。
 ほどなく暗証番号を外から打ち込む音が聞こえた。伯母とプラナが帰宅したのだ。しかし、カコを連れて帰りたいとまさか口に出せるわけもなく、バッグを携えると帰宅しようとした。
「こんな夜更けに高校生が一人で町に繰り出すつもりなの?」
「・・・・」
 叔母の顔を見続けるのは怖かった。いまにも、カコがほしいと言ってしまいそうになりそうだからだ。いつの間にか、親友のように信頼しているはずの彼女にも自分の内面を押し隠すようになってしまった。無意識のうちに両手が握られる。
 目敏い桃子がそれを見抜かないはずがない。
 できるだけ優しい声で言ったつもりだろうが、かなり口調がきつくなっているであろうとは、自覚しながらも完全に口と舌を制御できるわけではなかった。
 「いったい、どうしたっていうのよ?」
 「伯母さん、私、この家の子になってもいい?伯母さんの養女にしてくれない?」
 次の瞬間、被発言者よりも、発言者のほうがよほど絶句していた。自分がとんでもないことを言ってしまったことに驚いた。それを肉体に発露させた結果が、バッグを持って一目散に退散することだった。
 いけない、柿生さんをこのまま町に出してはいけない。
 本能的にそう思ったみずなは、女子高生に飛びかかろうと身構えたが、何か巨大な袋のようなものに行動を阻止された。
「愚かもの、自分が前科者であることを自覚しなさい」
 まるで母親に赤子が行動の自由を奪われるように、みずなは全身をプラナに抱き留められた。言っていることは今までと変わらずにきついのだが、彼女からあふれてくるオーラーは譬えようもなく温かかった。
 
「か、カコちゃん・・・・」
 柿生はただ茫然と、まったく動物らしくない一連の行動を見下ろすことしかできない。いったい、何が目の前で展開しているのだろうか?
 いま、確かにカコが自分に飛びつこうとしたが、しかし、プラナによってあえなく阻止されてしまった。おそらく、その行為の動機は自分を家から出したくなかったのだ。そのつぶらな黒い目は自分に対する心配で満ちている。
 動物に関しては専門家であるはずの、伯母ですら首をひねっている。
 「ウウ・・ううぅ・・・うう・・!?」
 そんな様子を眺めていたら無意識のうちに涙が頬を伝って、嗚咽がそれを追いかけた。カコやプラナならばともかく、伯母がいるところでこんなみっともないことになるなんて、少女は耐えられなかった。高校に入ったら友達ができて楽しくやっているのだと、そう伯母に安心してもらえているとおもえば、演技することも厭わなかった。
 それが惨めにも壊れてしまった。
 バッグを落としたことにすらまったく気づかずに、柿生はうずくまると大声を出して泣き出した。
 あっけにとられたプラナが、みずなを抑えつけている力を弱めると、彼女は一目散に柿生に向かった。そして、まるで猫のように身体を添わせると、自分がおかしいことをしていることに気付いた。そうなのだ。あくまでも自分は猫ではなく、犬なのだから、彼女を慰めるためにも柿生の顔を舐めなければならない。そして、それをものの見事に実行したのであった。

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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